オーバローン 事例 - 王子十条行政書士事務所 財産分与

離婚時の住宅ローンは債務超過、財産分与の取り分はいくら?

投稿日:2019年2月7日 更新日:

離婚時に住宅ローン債務は超過、財産分与の取り分はいくら?

Q.夫と離婚の協議中です。

夫は、他に財産はなく住宅ローンもオーバーローンで、引き続き夫が住み続けるから財産分与で分け与える財産はないと言われています。

確かに、名義は夫で、夫の収入のほうが多いので毎月のローン支払いは夫が主に払っていました。

でも、私も毎月2割くらいはローンの負担をしていました。

このように夫婦の資産がオーバーローンの自宅しかない場合、財産分与で受け取る金額は本当にないのでしょうか?

A.夫婦の共有財産が、相談内容の通り住宅ローン債務と自宅だけである場合で、特に自宅時価をローン残高が上回るオーバーローン状態のときは、共有財産は0と評価されます。

したがって、財産分与で受取る金額は0円ということになります。

以下は、行政書士の立場から伝えします。

住宅ローン専門行政書士に直接ご相談ご希望の方は24時間・365日無料でご相談できます。今すぐ下のボタンから友だち追加して、LINE相談をご利用ください。

LINEで無料相談する

無料相談利用のLINE登録者は1,600人を超えております。

負債があるときの財産分与の考え方

そもそも離婚時に財産分与をするという原則的な考え方は、 結婚している間に、夫婦間で協力して形成・維持してきた財産を、夫婦の共有財産と考え、離婚の際には、それぞれの貢献度に応じて公平に分配しよう。」 という考え方です。

一般には、その物の名義によらず、2分の1ずつに均等に分けるということになります。

そして、負債も財産の一部と考えますので、資産プラスの財産、負債をマイナスの財産として考えて、通算して計算した金額を財産分与の対象とすることが一般的です。

このとき、負債の方が多い場合は、共有財産の金額は0とみなします。

配偶者の一方がひどく浪費グセがあり、勝手に作った消費者金融のカードローン等の債務はともかく 、住宅ローン等の負債は、夫婦で折半して負債を払い続けるという方法もあります。

しかしながら、負債には債権者が居り、債権者の意向を無視して夫婦間の話し合いで勝手に負債の負担割合を決めることができません。

婚姻期間中に私の支払った住宅ローンはだれのもの?

質問の趣旨のひとつに、婚姻期間中には自分もローンの支払いを負担したのだから、自分にも多少は権利があるのではないかという趣旨があると思います。

しかし、このときの住宅ローン返済額の負担は、夫婦で協力して形成・維持するために支出した財産とみなされます。

夫側もそれ以上の住宅ローン返済額の負担をしていることからも、あなたの支払った住宅ローン返済額を、自分の固有として一部でも主張したい気持ちも分からなくはありませんが、おそらくその主張は通らないと思います。

-オーバローン, 事例 - 王子十条行政書士事務所, 財産分与

執筆者:

関連記事

住宅ローン支払いと婚姻費用請求の関係

住宅ローン支払いと婚姻費用請求の関係

Q.マイホームに子供と住んでいますが、夫とは別居中です。 生活費の一部として婚姻費用を請求できるかどうか知りたいです。 夫の年収は、私の年収よりも数倍多いので、生活費の負担根拠として、婚姻費用が請求で …

離婚後に夫名義のマンションをもらいます。住宅ローンの借り換えはできますか?

離婚後に夫名義のマンションをもらいます。住宅ローンの借り換えはできますか?

Q.離婚後の財産分与については双方の話し合いが調いました。 現在夫名義のマンションを、私名義に変えて、私と子供が住み続けます。 夫の持ち分も一括して支払いたいのですが、このとき住宅ローンを利用して借り …

土地は義父の物、家と住宅ローン名義は夫の物、離婚する場合の対処法は?

土地は義父の物、家と住宅ローン名義は夫の物、離婚する場合の精算法は?

Q.妻の父の持っている土地に、僕の名義100%で家を建てました。新築時に、自分の名義で住宅ローンを利用しています。 この度離婚することになり、マイホームには妻と子供が住み続け、私は出ていくことに同意し …

LINE相談

離婚・住宅ローンご相談のLINE公式アカウント活用について

ユーザーさん等から、LINEを利用してご相談したいというご要望を承りました。 そこで、当センターのLINE公式アカウントを開設しましたので、LINEから無料でのご相談を承ります。 ご希望の方は、下記か …

LINE相談の活用方法

LINEで離婚・住宅ローンのお悩みを相談ください

離婚・住宅ローンWEB相談センターでは、LINEからのご相談をお受けしております。 ご相談者さんのご希望によっては、銀行などに提出する書類なども、すべてLINE上に資料を写真をあげていただくことでご用 …