Q.離婚協議中で、いま住んでいる住宅ローン付きの自宅に、子供と引き続き住むつもりです。
いまの住宅ローンは夫名義ですが、離婚後は私の名義で住宅ローンを組んで、自宅名義も住宅ローンも一本化したいのですが、信用情報が気になります。
というのも、お金にルーズだった夫のために、クレジットカードや携帯の分割払いを私名義で組んでいたのですが、知らぬ間に何度か延滞していたようです。
知人にアドバイスを受けて、CICというところから信用情報を取りました。そうしたら、3年前に滞納していたクレジットカードを一括して支払って、すぐ解約したのですが、その記録がまだ残っています。
この情報があっても、住宅ローンの利用は可能でしょうか?
また、この記録はいつ消えるのでしょうか?
A.信用情報の延滞情報は、住宅ローンの借入れ申込みに関しては非常にネガティブな情報です。いまの延滞情報は、おそらくあと2年くらい残ると思います。
全体の状況を聞けば、いますぐに住宅ローンを利用できるかどうかの確実な情報は提供できますが、無難なのはあと2年待ってローンの審査を受けることでしょう。
以下は、元銀行員で住宅ローン診断士の立場からお答えします。
信用情報の見方
先に、延滞記録がいつ消えるのかについてご説明します。
取得した信用情報がCICの情報とのことなので、CIC(クレジットインフォメーションセンター)に限ったことについてお伝えします。
(信用情報会社は、他にKSC(全国銀行個人情報センター)とJICC(日本信用情報機構)があります。)
一般に、CICの場合直近24ヵ月の返済状況が、$やAで記録されます。
Aなどの一時の延滞情報は、2年間で記録から消えます。
ですから、本来であれば3年前のA情報は、現在記録から除かれているはずです。
ただし、ご相談を聞く限り、3年前に滞納分を返済してすぐに解約したようですので、その場合完了した情報として、その後5年間保管されます。
正確な保管期間は、クレジット情報右上の『2.保有期間』に記載がありますので、その日以降情報が消えることになります。
その他、契約期限のないカードローンなどは、利用していた時期の最後に返済した月からさかのぼって2年前までの記録が残っている場合があります。
このようなときも、2年以上前の延滞した返済記録が残っている場合があります。
個別に事情を聞くと、本当はあなたが利用したものではないなど理解できる事情もあります。
しかしながら、住宅ローンは、ある一定の基準のもとで審査される融資の審査です。
ですから、住宅ローン審査において、延滞情報や異動情報は、とてもネガティブな情報ですので、無いに越したことはない、と言わざるを得ません。
ただ、すべての金融機関でA情報をすべて排除するかというと、必ずしもそうではないというご回答になります。
信用情報に延滞情報があるときの住宅ローン審査
信用情報に延滞情報があるときの住宅ローンの申込みで、おすすめする方法は次の2つの手段です。
- 延滞情報が消えるのを待ってローンの申込みをする。
- 延滞情報があっても融資可能な金融機関を選択して申込みする。
あなたが急いで住宅を購入したい場合で早く住宅ローンを利用したいという場合は、CICに限らず他の信用情報と、勤務形態や年収等を総合的に判断して、申込むべきか否か、申込む場合はどこの金融機関を選択するべきか、という情報の提供をすることは可能です。
仮に、いま申込みすべきではないという判断をした場合であっても、一旦事情を理解している他の購入者を探して、住宅ローン審査すべき時期になったら自宅を買い戻しする(セールアンドリースバック)方式などのご提案も、可能な限り検討します。
さらに詳しく個別の情報を聞きたいという場合は、無料メール相談をご利用ください。
下記のフォーム、または上段のお問い合わせから、お問い合わせ可能です。
匿名(ニックネーム)でのご相談でも構いません。